みなさん、こんばんは。
7gallery(セブンギャラリー)の水野です。
はじめに
今回の記事では、現在開催中のChari(チャリ)さんの展示について詳しくご紹介していこうと思います。
Chariさんにとって、京都では初の個展になります。
展示開催に至った経緯
僕は展示を依頼したい作家さんをSNSで探す事が多いのですが、以前から作品をチェックしていたChariさんが、昨年の10月に行われたアートフェア「UNKNOWN ASIA 2022」に出展されていました。
レビュアーとして、Chariさんに賞を贈呈させていただいた事がキッカケになります。
レビュアーって何?
アートフェアのレビュアーは、フェアにおいて展示される作品を評価し、批評する役割を担います。また、情報や評価をアートフェアの参加者や興味を持つ人々に提供することも重要な役割です。
UNKNOWN ASIAは、日本とアジア各国からアーティストが大阪に集う国際色豊かなアートフェアです。 2015年にアーティスト主体のアートフェアとして始動し、 2019年からグランフロント大阪ナレッジキャピタルコングレコンベンションセンターに会場を移して開催。2022年は3日間延べ10,118名が来場され、西日本最大級のスケールで開催されるアートフェアとして認知が高まっています。UNKNOWN ASIAでは多様なマッチングの機会を提供し、アーティストの持続的な活動をサポートしています。アーティスト、ギャラリー、コレクター、企業、ファンなど、幅広い出会いがあることが特長のひとつ。各国のギャラリストやクリエイティブのプレイヤーが名を連ねる審査員とレビュアーを総勢200名以上招聘し、プレビューではそれぞれの視点で審査をおこない、ベストチョイスをセレクトします。また、コレクターや来場者が多数来場され、作品の魅力をダイレクトに伝えることで、毎年多くの作品がコレクションされています。そして、UNKNOWN ASIAを機に飛躍を遂げ、国内外のギャラリーでの展覧会やアートフェアに出展して活躍するアーティストが続々と生まれています。(公式HPより 一部抜粋)
今年は9月15日(金) ~9月17日(日)の日程で開催されます。
僕は今年もレビュアーとして参加します。
詳しい情報を知りたい方はコチラをチェックしてみてください!
Chari(チャリ)個展 「With me」
[アーティストステートメント]
“こどもの頃の帰り道。
小さなモンスターが忽然と草むらから転がってくる。
連れて帰ったその小さな相棒を
肩に乗せて生活する、という空想をよくしていた。
魔女の宅急便の「ジジ」や
ピノキオの「ジミニー・クリケット」、
スヌーピーの「ウッドストック」のような存在。
主人公のそばには、いつも小さな彼らがいる。
良い日も悪い日も、ただ、そばにいる”
アーティストステートメントとは?
アーティストステートメント(Artist Statement)は、アーティスト自身が作品の背後にある意味やコンセプトを明確化し、鑑賞者に作品の理解を深めるための重要な手段です。
Chari(チャリ)さん プロフィール
東京を拠点として活動しているアーティスト、イラストレーター。主人公の白い犬「Chan」と、その仲間たちが住む世界を描いた「Chans」を題材に作品を制作している。そこは、動物やモンスター、人などの多様な生き物が共存する、温かい世界である。主人公の「Chan」は自身の愛犬がモデルとなっている。国内外でのグループ展参加や個展開催などで作品を発表している。また、書籍やテレビ番組、動画作品などのイラストレーションも手がけている。
原画作品
With me #1
コチラの作品は展示のメインビジュアルにもなっています。
今回初めて影を付けて描かれています。
Acrylic (アクリル)絵具って何?
アクリル絵の具は、水彩絵の具のように乾くまで時間がかかることがありません。空気中の湿気や温度にも影響を受けにくく、乾燥が早いのが特徴です。また、耐水性にも優れており、乾燥後は水に強く、また耐光性や耐候性にも優れています。そのため、屋外での制作や壁画、家具などにも使用されます。
Gouache (ガッシュ)って何?
Gouache(ガッシュ)は、顔料の濃度が高く、色彩が鮮明であり、オパーク(不透明)な仕上がりになります。乾いた後でも再塗りや修正が容易です。絵具が再び水に溶ける性質を持っており、既に描かれた部分に新たな色やディテールを追加することができます。これは、層を重ねて緻密な仕上がりを作り出すのに便利です。
コチラのキャラクターが、主人公の白い犬「Chan」です。
Chariさんが実際に飼っておられる犬がモデルになっているとの事。
関係性は、対等に近い相棒のような存在との事です。(Chariさん談)
With me #3
フードとCAPで耳が隠れていますが、コチラもChanです。
グリーン×イエローのカラーリングが、とてもオシャレです。
With me #5
コチラの作品のChanは怒っていますね。
Untitled
円形キャンバス作品です。
画像では分かりにくいのですが、直径が1メートルある大型の作品になります。
Chariさんの名前を発見しました。
ドローイング作品
ドローイングとは?
ドローイングとは、紙やキャンバスなどの平面に鉛筆やペン、クレヨンなどを使って描く技法のことです。スケッチやイラストレーション、コミック、マンガ、カットなど、様々な形態で表現されています。
Drawing of With me #2
先程ご紹介した原画作品と同じ絵柄ですが、制作過程という訳ではありません。
マットが紙ではなく、木になっています。
マットとは?
美術品や写真などをフレーミングする際に使われる、専用の厚紙のことを指します。一般的なマット紙よりも厚みがあり、繊細で高級感のある質感が特徴です。フレームの中に入れることで、作品とフレームの間に余白を作り出し、見栄えを良くする効果があります。また、作品を保護するためのバリアーの役割も果たしてくれます。白色のほか、クリーム色や黒色など様々な色のものがあります。
作品の雰囲気に合っていて、とても素敵なアイデアだと思います。
Drawing of With me #3
コチラの作品のカラー作品もあります。
ジークレー作品
ジークレー作品は2種類あります。
ジークレーとは?
ジークレーとは、インクジェットプリンターで印刷された作品のことです。非常に高い解像度で印刷することができるのが特徴です。ジークレー印刷では、細かい線や点、または小さなテキストなど、非常に複雑なデザインやイメージを正確に印刷することができます。また、色の再現性が非常に高いことも特徴の一つです。
作品は受注制作となります。
額アリ、額ナシが選択可能です。
作品の裏面にエディションナンバーとサインが入ります。
エディションナンバーとは?
エディションナンバーは、美術作品の中でも限定版に対して付けられる、作品の枚数を示す番号です。版画、リソグラフ、シルクスクリーンなどのプリント作品に使用されます。また、エディションナンバーは、版から印刷された各作品に対して、裏やマットの下、または作品の中央下部分に印刷されるか、手書きで書き込まれます。枚数は、アーティスト自身やギャラリーによって決められます。
Untitled
Untitled
リソグラフ作品
リソグラフ作品は3種類あります。
リソグラフとは?
リソグラフとは、版画の一種で、版の部分に穴を開けたステンシル紙を使ってインクを通すことで印刷する技法です。一般的に、絵やイラスト、テキストなどを印刷するために使用されます。
リソグラフの特徴は、版画の中でも比較的手軽に制作でき、色鮮やかで美しい仕上がりが得られることです。また、版を製作するために必要な材料が比較的安価であることも特徴の一つです。
Untitled
ベタ面が擦れていたり、個体差があるのもリソグラフ作品の味です。
Untitled
同じプリント作品でも、ジークレーとは作品の雰囲気が全く異なりますね。
Untitled
ご紹介したリソグラフ作品は、画像では額装されていますが、額ナシでの販売となります。
エディションナンバーとサインが入っています。
アクリル変形パネル
ギャラリー入口の壁面に飾っています。
プリント作品ですが、1点モノとして販売しています。
裏面にサイン入り。
服のプリントは個展のテーマです。
最後に
ご紹介した作品は一部になります。
Chariさんの京都では初の個展となる「With me」にぜひ、お越しください。
作品に関するお問合せは、お気軽にどうぞ。
7gallery メールアドレス ➝ 7gallery@fujiidaimaru.co.jp
電話番号 ➝ 075-221-8181(藤井大丸代表)
水野