みなさま、こんばんは。
7gallery(セブンギャラリー)の水野です。
早速ですが、今回のBlogでは現在開催中の展示に関して書こうと思います。
はじめに
7galleryでの櫻井万里明さんの展示は、今回で2度目となります。
一度目は2022年の9月でした。
ご興味のある方はコチラの記事も合わせて、ご一読ください。
櫻井万里明 個展 「FAM RETURNS」
会期は1月13日(土)~2月1日(木)です。
櫻井万里明さん プロフィール
MARIA SAKURAI/ 櫻井万里明
1996 年生まれ、多摩美術大学卒業。
2020 年よりアーティストとしての活動をスタートし、
現在は作品制作を中心にアパレルブランドとのコラボや個展、壁画制作など活動の場は多岐にわたる。
2021 年よりクリエイティブアソシエーション CEKAI に所属。
主なアートワークスに、BEAMS、NIKE、Netflix など。
Instagram:@eazy_happy_step
Maria Sakurai
Born in 1996, she graduated from Tama University of Fine Arts.
Starting in 2020 as an artist.
Currently, her activities include collaborations with apparel brands,
solo exhibitions, and mural painting, with a focus on artwork production.
She has been a member of the Creative Association CEKAI since 2021.
Major artworks include BEAMS, NIKE, Netflix etc.
アーティストステートメント
アニメや家庭科の教科書で描かれている、いわゆる “理想の家族像” というものに居心地の悪さを感じ
たことはあるだろうか。
元々は他人同士の集まりなのに、その形はそれぞれ違うはずなのに、それは脳に刷り込まれ、その片隅
に描かれたイメージに信用できなさをそこはかとなく感じていた。
2021 年、” 多様性” という言葉が市民権を得ていったことに対し、そのイメージと家族像に対する自分
のアンサーを、もっとおおらかに捉えていきたいという思いから、個展” FAM” を東京で開催した。
それから3年が経ち、私の周りの状況はかなり変わっていった。家族というものの形がどんどん変わっ
ていくことに対して、より器の大きい、より作品性を濃密にして” これからの作品” を作っていきたい
という感情にかられ、イメージは明るく、深い色に染まっていった。
もっと大きな解釈で、おおらかな繋がりの中で、相手のことをなんの見返りもなく心から無事であるよ
うに願えたり、幸せであるようにと思える、そういう関係を家族というのだろう。
” いつまでもそばにいることができたらいいな” とふと思える存在があなたにはいるだろうか。
そんな誰かのことを思いうかべながら、この展示を楽しんでほしい。
展示作品のご紹介
展示作品は全て原画になります。
作品を何点かご紹介していきます。
「私たちの居場所。」
アクリル絵具って何?
アクリル絵の具は、水彩絵の具のように乾くまで時間がかかることがありません。空気中の湿気や温度にも影響を受けにくく、乾燥が早いのが特徴です。また、耐水性にも優れており、乾燥後は水に強く、また耐光性や耐候性にも優れています。そのため、屋外での制作や壁画、家具などにも使用されます。
キャラクターのバリエーションが豊富で、ポージングもかわいくて、温かい気持ちになる作品。
背景のグラデーションもとても良い感じです。
太鼓のキャラクターは自ら頭を叩いて、音を出しています。
「Fam」
大型の作品です。
巨大なキャラクターの周りに、小さなキャラが寄り添っている構図を見て、僕は "母"を想像しました。
「ずっとここにいるものたち」
離れて観ると線の作風から、デジタル作品と見間違う方がおられますが、近くで観ると絵具の塗跡がハッキリ分かります。
ぜひ、会場で実物を観ていただきたいです。
「DINO」
グラデーション部分はエアブラシを使用しているとの事です。
エアブラシって何?
エアブラシとは、圧縮空気を使って液体ペイントを微細な噴射で塗りつける道具です。キャンバスや壁などの平面的な表面に、スプレーで様々な模様や効果を作り出すために使われます。エアブラシを使うことで、濃淡や色調を微妙に変化させたり、緻密なデザインを作り出したりすることができます。例えば、アート作品の中で陰影を表現するために、エアブラシを使ってグラデーションを作り出すことができます。
「ひなたで」
みんな大好きネコ作品。
「HEY」
作品のサイドにも注目。
「BUDY」
「HEY」同様、コンパクトで飾りやすい作品。
最後に
櫻井万里明さんの展示は今回で2回目となります。
僕が思う櫻井作品の魅力は以下です。
シンボルとなるキャラクターがおらず、バリエーション豊富なキャラクターが描き分けできており、個性がそれぞれ確立されている。
個性のあるキャラが集合した構図、ポージングのバランスの良さ
配色センスの良さ。特に中間色のグレー等の使い方
テーマを軸に展示の全体感、世界観を意識した作品展開。
ぜひ、作品を直接見にいらしてください!
お待ちしております。
展示に関するお問い合わせは、下記のアドレスまでお気軽にどうぞ。
7gallery メールアドレス ➝ 7gallery@fujiidaimaru.co.jp
水野